2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

霧の朝

霧の朝の出発となった。 道標がしっかりしているので道に迷うことはない。昨日はぐっすり眠れた。 昨晩一緒に飯を食ったフランス人ピエールさんは66歳。 30km先の村まで行くと言う。 僕もそのつもりで出発したが、なんだか身体が重い。 途中で出会ったオ…

テンプル騎士団

ここはテンプル騎士団運営のアルベルゲ(巡礼宿泊所)。 入り口の赤い十字架がそれらしい雰囲気を作ってくれている。 ここは新しく建設されたようで、建物が新しく設備も素晴らしい。 しかし十字軍・テンプル騎士団と言えば鎌倉時代ではなかったろうか。 今…

さぁ、今日も行く

今朝も寒い朝だ。気温は4℃くらい。 日中も20℃に到達しない。 風が吹くと体感温度はもっと低い。 左足親指は爪の中で内出血しているし、右足甲の部分は骨と靴がすれて痛い。 膝は今ひとつの調子で、腰は少し痛い。 疲労は蓄積して、少しくらい寝たぐらいで…

何かを背負って歩いている

雨の日の移動はつらい。 見渡す限り何もないので、雨を避けて休憩できるような場所がない。 背負っているリュックが重い。 まぁ、しかしこんなことは人生においてもあるものだ。 みんな何かを背負って歩いている。 時と場合によっては背負っているものを降ろ…

ボカディージョ防衛

とある喫茶店(カフェテリア)。 コーヒーとサンドイッチ(ボカディージョ)を注文し朝食。 しかし、ここ動物が放し飼いで、サンドイッチを狙って寄ってくる。 アヒルは分かるにしても、しかし、ロバまで寄ってくるとは…。 お客様はサンドイッチ(ボカディー…

散歩

白い馬で散歩している人に出会った。 中高年なら「白馬童子」の山城新伍なんだろうけれど、 しかし、この服装で馬で散歩とは…。 とは、日本人だけが思う気持ちかもしれない。

Wifi環境

巡礼路沿いの小さな村だと、Wifiが宿になかったりする。 それでCastrojerizカストロヘリスという村で、大枚払ってホテルに泊まっている。 が、Wifiはあるもののロビー回りだけ。 部屋からは利用出来ない。 う〜む。 この日は、Alto de Meseta の標高950m…

人生、少し外れてみるのも良いものだ

膝を痛めてから歩くピッチが変わり、標準のコース日程とはずれて歩くようになった。標準では25km歩いてこの村ですよ、というのが20km程度の村で宿泊するからずれてくる。 すると巡礼者が少なくなった。 また宿も比較的少人数でアットホームな雰囲気にな…

上を向いて歩こう

荷物が重く、足元が弱いので、どうしてもうつむいて歩いてしまう。 これじゃいかんだろうと、歌を歌いながら歩くことにした。 この頃はもっぱらこの歌だ。 ちょっと前向きで歩けるようになった。歌うのはもちろん日本語で。 この英語詞はオノ・ヨーコさんが…

お金を置いて持っていてくれ

奈良の山辺の道などのハイキングコースを歩いていると、よく野菜や果物が置いてあり、「お金を置いて持っていてくれ」みたいなのがよくある。 ここサンティアゴの道にも同じように果物が置いてある。 結構売れている。 チェザーレ・ボルジア。 イタリア語で…

左膝を痛める

ちょっと頑張って歩き過ぎたせいか、左膝の調子が悪くなり、少し距離を落として巡礼をしている。 巡礼は人生と同じように、ままならぬ。 天気が良かったたり悪かったり、体調が良かったり悪かったり。 あせらず、期待せず、かと言って夢は持ちつつ、一歩一歩…

もったいない

巡礼をしていると想定外に水が足りなくなったり、 うまい具合に食べ物に巡り会えない時が、たまに起きる。 そんな時、フエンテ(噴水)を見つけた時、運良くバルで美味しいものに巡り会えた時の喜びは大きい。しかし普段の暮らしでは、水も食べ物も何でもあ…

日本語

Los Arcos ロスアルコスという小さな村で、初めて日本人が使う日本語に出会い、ちょっと嬉しかった。この村のバルで働く若い女性。しかし、それまでは韓国の巡礼者で日本語を話せる方、宿の主人のJuanさん、英語ならジュアンなんだけど、スペイン語ではフア…

星降る街 Estella

昔、牧童がたくさんの星が降るのを見て調べてみたらマリア様の像が出てきたとさ。 それで星降る場所、スペイン語でエステージャと名付けたところに街を作った。 今朝は歩き始めてすぐに、左足が痛み出し、昨日と同様に肩もパンパン。 これで目的地まで辿りつ…

不思議な体験

少し不思議な体験をした。 歩くスピードが遅く、他の巡礼者と歩調が合わないので、だいたい一人で歩いている。サンジャンピエドポーの村から、暗い中歩いていると、人の声が直ぐ近くでするのである。 誰か巡礼者が来たのかなぁと思っても誰もいない。おかし…

ピレーネを越えて

標高200mにあるサンジャンピエドポーの村を夜明け前に出発した。 村を出るとすぐに登りとなる。 高度が上がるとともに、夜明けを迎え、美しい農村風景が広がる。 オリソンOrissonという宿兼喫茶店が標高750m辺りにあり、これが最後の店で、この後はロ…

パンプローナにて

今日はローマのポンペイウス将軍ゆかりのパンプローナの街で休養だ。 ヘミングウェイの「日はまた昇る」の舞台となった街でもある。彼はサン・フェルミン(牛追い祭り)にも参加していて牛に突かれて怪我もしている。 彼の定宿のペルラホテルのすぐそばに、…

St.Jean Pied de Port

パリからバイヨンヌ経由でサンジャンピエドポーの村に着いたのは夜の7時半。 巡礼事務所で手続きをして、ホテルへ。 長い移動だったが、いよいよ明日から出発。星の巡礼を書いたパウロ・コエーリョさんによれば、 「船は港にいる時、最も安全だが、それは船…

パリ着

やっとこさパリ着。 自宅を出たのが朝6時、パリのホテルへ到着したのは日本時間で夜中の4時。 そりゃ〜疲れるわな。いろいろ感じることはあったけれど、 それはまた別の時に。とにかく寝なくては。 明日もTGVで5時間、待ち時間2時間、田舎の在来線1時間…

陛下はパラオ、僕はパリへ。

両陛下は、明日パラオへ。 僕は、仁川経由パリへ。 そして、いよいよ「カミノ・デ・サンチャゴ」のスタート。 当初、荷物は9kg程度でヨシヨシと思っていたが、最終確認すると、ぬぁんと12kgに。 なんとか減らそうとしたが500g程度しか減らない。 衣類(下…

バストンBastón、アマールamar、大いに受ける。

前回、「ちょっとなぁ」と言ったスペイン語テキストの文章を、 グァテマラの先生に紹介したら、いやぁ、大いに受けました。 国民性の違い?それとも人による? 分からんもんだ。 でも、こういう文章は、相手をよく見て使うべきなんだろうね。 ということで全…