星降る街 Estella


昔、牧童がたくさんの星が降るのを見て調べてみたらマリア様の像が出てきたとさ。
それで星降る場所、スペイン語エステージャと名付けたところに街を作った。
今朝は歩き始めてすぐに、左足が痛み出し、昨日と同様に肩もパンパン。
これで目的地まで辿りつけるか不安になった。痛みのために遅々として進まない。
しかし、多くの巡礼者は、身体や心の痛みに耐えながら歩いていて、僕だけが特別じゃない。
いやいや、巡礼者だけではない。人生そのものが何らかの痛みを伴ったものではあるまいか。
ある者は差別に苦しみ、ある者は病に苦しみ、ある者は心に傷を負って生きている。

そう思うと、ともかく行けるところ迄、行ってみようという気になった。
僕の場合はたかが足と肩の痛みだ。

午後になると痛みが(麻痺して?)薄らぎ、なんとか目的地のエステージャまでたどりついた。
豊かな自然に恵まれたこの場所では星が降ってもおかしくない。