霧の朝


霧の朝の出発となった。
道標がしっかりしているので道に迷うことはない。

昨日はぐっすり眠れた。
昨晩一緒に飯を食ったフランス人ピエールさんは66歳。
30km先の村まで行くと言う。
僕もそのつもりで出発したが、なんだか身体が重い。
途中で出会ったオランダ人ハルマンさん67歳は、
「ゆっくり行こうぜ。俺は次の村までだ。」という。
心の中で、フランスよりオランダが勝利し、
わずか13kmほど歩いてSahagúnという町で宿泊することにした。