レオン大聖堂

今日は一日雨。
レオン大聖堂は、そのステンドグラスの美しさで有名だ。
西日が入る時だと、刻々と色を変え、風景を変えるそうな。

写真は全体の一部。とても大きくて写真に収まりきれない。
あいにくの雨で、光は乏しかったが、それでも充分な見応えがある。
レオンにはこれを見るためだけに来ても価値がありそうだ。

Sagúnサアグンの村を出て一時間も歩いただろうか。
なんの予感もなく、リュックの左肩紐がすーっと切れた。
ええっ!
こんなことってあるの?!
リュックはもう20年以上も前に韓国で買ったもの。
韓国製品が悪いと言うのでなく、当時の品質であったのだろう。
サンティアゴへの巡礼に行く前に新しく買うかどうか悩んだけれど、
この巡礼が終われば、もうこんな大きなリュックは使うことはないと思い買わなかった。
通りがかったフランス人の方が親切にもテープで繋いで下さったが、しかしテープは持つまいと紐で補強した。
担いでみても、右肩に重みが偏るし、腰にもあたる。
このまま2日間は大きな街はなく、この状態で歩かなければならない。
これは無理だと思い、今きた道を引き返すことにした。

全く予期せぬ事態。
こういうことってあるもんだねぇ。
でも、じっとしていても何も変わらない。
今来たばかりの道を戻るのは、なんだかたまらない思いだけれど、
これ以外に方法はない。

すれ違う巡礼者の方々が怪訝な顔をしている。
偏った担ぎ方なので15分も歩けば方が痛い。
休み休みしながらサアグンの街に戻った。
いろんな人に聞いてはみたが、サアグンは小さな街で、
巡礼に使えるような大きなリュックは街中で売っていないという。
やむなく、サアグンから鉄道を利用してLeónレオンの大都会に移動した。

レオンのアルベルゲ(巡礼宿泊所)の方に、
リュックをたくさん扱っているデパートを紹介してもらい新たに購入する。
新しいリュックは機能的に出来ていて随分使い勝手がよい。
これで、Camino de Santiagoサンティアゴ巡礼が再び始めることができる。

まぁ、長く歩いているといろんなことが起きる。
それはそれで、出来ることをして、前に進む。
かつて中世の巡礼者もそうであったように。