フィンランド

フィンランドから来たおばさんと出会った。
彼女は日本が好きだという。

日露戦争で、日本海軍がバルチック艦隊を破り、ロシアに勝利したことは世界に衝撃を与えたが、
特に中近東、インド、東南アジアの諸国、すなわちアジア全域では特に大きな影響があった。
当時、西欧列強諸国の圧迫を受けていた各国は、これを打開すべき手立てはないのではないか、
と思っていた時に、アジアの東端の小さな国が、大国ロシアに勝利した衝撃は大きい。

しかし、これはアジアだけでなく、フィンランドも同様で、常にロシアの圧迫を感じていて、
そしてこの日本の快挙である。ここにフィンランド親日的土壌が生まれる。

もうその後は、スキージャンプ陣のニッカネンアホネンなどと日の丸飛行隊とのライバル関係など、
両国の関係は意外に深い。
世界エアーギター大会もフィンランド
フィンランドにはサウナ我慢大会や奥様運搬競争など変な大会が多い。)

当方は、ムーミンのファンだよ、というと、とても和やかな会話となった。
母が作った草履のアクセサリーをプレゼントすると、ことのほか喜んでくれた。

翌日、アルベルゲを出発し、1時間も歩いただろうか。
そこで、地図とクレデンシャル(スタンプ帳、お遍路風に言えば朱印帳)を宿に忘れていたことに気づいた。
こりゃ、雨の中、戻るしかないかと途方に暮れている時に、
フィンランドのおばさんが地図とクレデンシャルを持って急いで来てくれた。
感謝、感謝である。

また、まだ母が見守ってくれているのか、と母にも感謝である。

写真は、日曜日、村に唯一のバルに集まるおっさん達。
ちびちびと酒を飲み、話し込むか、トランプをするのが、日曜日の過ごし方。
ほかに、何かすることないのかね〜。
ま、働かないおっさん達の過ごし方って、世界中こんなものかもしれない。