オルビゴ橋

遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ
我こそは…。
とは、日本の武士の名乗りであるが、ヨーロッパ社会の中世はどうであったろうか。
ここは、長い長いオルビゴ橋。
ドン・スエロ・キニヨーネスDon suero Qiñones は、
1434年7月、1ヶ月間に渡って、この長いオルビゴ橋に陣取り、
名も知れぬ姫への想いから騎馬試合に挑んだ。
勝利の印に奪った相手騎士の槍は数100本にのぼった。
日本にも同じような話がある。
五条大橋で弁慶がおこなった試合だ。
こちらはどこまで事実なのか知らないが、
似た話ではある。
人間が行うことって、世界中変わらないし、また昔から今までも、
同じことを繰り返しているに違いない。