ポンフェラーダ

ポンフェラーダという人口6万人位の街に来た。
どうも疲れと右足の親指の付け根の痛みがひどく、動く気になれず連泊した。
で、部屋でゴロゴロ。
写真の整理する気持ちより、ゴロゴロしたい気持ちが強い。
何もすることなく、ただゴロゴロ。
まるで病気のようだが、これ、回復に向かって必要なこと。
何もしない日は、またとても大切なものだ。

さてさて、同じように問題を抱えている人は多くいる。
シンガポール在住のリーさん55歳は左膝が悪く、スピードが僕と似たようなもので、
もう随分一緒に旅を一緒にしている。
が、ついに堪り兼ね、このポンフェラーダからバスで移動していった。

北斎が大好きなパリ在住のマレーネちゃんも同様に膝が悪く、
また休暇の期間が短いので、バスでの移動に切り替えた。

メキシコシティ在住のアナさん67歳は、
「きゃー、日本人と生まれて初めて話した!」と感激してくれたが、
体重の負担が厳しいようで、いつの間にか見かけなくなった。

元気の良い人達は快調に、
そうでない人はそれなりに、進むのが巡礼であり、また人生もそうであると。

足の遅い僕も、それなりに、楽しんでいる。

写真は屋根の上をウロウロするコウノトリ
これはレオンの街だったように思う。
他でも教会の塔の上や民家の屋根などに巣を作っている。
大きな鳥なので、いろいろ問題がありそうに思うが、
マレーネちゃん曰く、赤ちゃんを連れて来る幸福の鳥なので、
コウノトリの好きなようにさせているらしい。
コウノトリ=赤ちゃんという想いは、現代でも生きているようだ。