アヒージョ、ピンチョス、カプレーゼ

オリーブオイルが切れたので新しいのを買おうと思っていた。
家人が新聞の折り込みチラシにセールの書き込みがあると言ったので、
それを見てちょっと驚いた。

アヒージョにもカプレーゼにもご使用ください。
  」 400g 498円

ピンチョスカプレーゼにも<キューピーイタリアンテバジルソース>」
  150g 398円

「あらびき・粉末ニンニクにベーコン風味のおいしさをブレンド
   <ハウスにんにく族アヒージョの素>」10.8g 100円

アヒージョは、ajillo の事で勿論スペイン語
辞書には「(揚げた)ニンニクのソース」となっている。
gambas al ajillo は、エビのニンニクソース煮のこと。


ピンチョスは、pinchoの事で本来の意味は「先のとがったもの、針、とげ」なんだが、
料理の「串、(串に刺した)つまみ、(爪楊枝で食べられる程度の大きさの)つまみ」
の意味で使われる事が多いのではなかろうか。
複数形のpichosは「つまみ」のこと。
pincho moruno 串刺しの肉 などなど。

ところがカプレーゼなんである。
wikipediaにでてくるのは、
Insalata Caprese」で、イタリア南部カンパニア地方のサラダのことなんだそうである。
直訳すると「カプリ島のサラダ」のこと。
って事はこれはイタリア語?
他の辞書によればやはりイタリア語で
「<カプリ島風の、の意>薄切りしたトマトとモツァレラにバジリコを葉をあしらい、
  オリーブオイルをかけたサラダ」のことらしい。

という事はこのオリーブオイルのキャッチフレーズは
pinchosというスペイン語に、capreseというイタリア語をくっつけた」という事になる。

ドーユーコト?! ってのが今の気持ち。
多分、僕が知らないだけで、
世の中では既に一般的な言葉になっていて、
だからスペイン語、イタリア語なんかと気にせずくっつけて使っているんだろうな。
逆にこれをスペイン語、イタリア語を使わずに表現することの方が難しいのかもしれない。

日本語でも外来語に「る」をくっつけて動詞にしたりするから、
日本では「ピンチョスカプレーゼ」も言葉として認められるかもしれない。
「パニくる」「ミスる」は英語に「る」だし、
麻雀用語の「ツモる」は中国語の「自模」に「る」だ。

じいちゃん・ばーちゃんには「ピンチョスカプレーゼ」は少しも分からないだろうが、
この年齢クラスになると多分オリーブオイルを買おうとしないでので広告上の問題ないのかも。

時代は流れますなぁ。