いっぱいキスして

Besáme mucho いっぱいキスして

私にキスをして、たくさんキスをして
今夜が最後かもしれないから
私にキスをして、たくさんキスをして
あなたを失うのが怖い、この後あなたを失うのが怖い

あなたを抱きしめたい
あなたの目を見て、私の隣にいるあなたを
私はたぶん明日あなたと別れ
とても遠い遠いところへ行かなければならないから
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随分古い歌です。
1940年の作曲と言いますから、昭和15年になります。
ぼくの想像では、「この情熱的な歌は恋の経験が豊富な人物による作品だろう」と思っていました。
しかし、実際は全然違っていました。

メキシコで、コンスエロ・ベラスケス(Consuelo Velázquez)という少女が、
16歳の誕生日前(即ち15歳)に作りました。(それが1940年です。)

ベラスケス自身によれば、この曲を書いた時点で、彼女はまだキスを未経験で、
「キスとは罪深いもののように思えた」と言っています。

えっ! キスの経験もなく、この作詞ができたのぉ!! それも15歳で!!

彼女はどんな環境下で、どんな価値観を持って、
少女から女性への過渡期を受け止めていたんでしょうか。


ちなみにぼくの15歳の頃は、子供っぽく、
とてもお話できるようなものはありません。