言葉の使い分け

フランス人のOさんに日本語を教える機会があった。
このOさんは、25歳の好青年で日本人の彼女がいる。
彼はフランス語、英語、スペイン語が話せると言う。
そして今日本語の勉強を始めたばかりだ。

で、スペイン語で話してみたんだが、あまり通じない(笑)。
僕のスペイン語がまずいのではなくて、彼のスペイン語がまずかったのだ。
でも、彼は毎年バルセロナへ遊びに行くという。
そうそう、多分彼は多分三つの言葉を使って楽しんでいるんだ。
バルセロナにはフランス系の人も多いし、地元の人とはスペイン語で、
各地からの旅行者とは英語で、友達とはフランス語で・・・。
という具合に、あまり言葉の壁を感じずに楽しく過ごせているのだろう。
だから、話せる言葉は、フランス語、英語、スペイン語なのだろう。

いくつもの言葉が交じり合う地域ならではのことだろうが、
僕らはこの言葉の違いを意識しすぎるのではなかろうか。
日本人は新しい言葉を学ぶ時に理屈がどうなっているかをとても気にするという。
それに比べて欧州系の人は、「それはそういうもんだ。それはそう言うんだ。」
って感覚で、別に気にせず進んでいくのだそうだ。
なぜ日本人がそのようにこだわりを持つのかは分からない。
もしかして、前回話をした「ワザ」というものに関心が高いということと、
関連しているのかもしれない。

ちなみにOさんの英語力は高く、当方とは格段の差。
言葉は使わないと忘れる。英語も少しトレーニングしなくちゃ。