スペイン語の読み方

スペイン語の教科書では、「ll」には読み方が二つあって、「リャ」行か、「ジャ」行か、またはその中間の音となっている。実際にllamarなどは「ヤマール」という場合もある。
「y」は、「ヤ」行か「ジャ」となっている。Yoは、「ジョ」と言ったり「ヨ」と言ったりする。
「Z」の音は、「 」の音だが、中南米では「s」で発音される。
これは地域差なんだが、上記の「ll」と「y」は地域差でなく、複数の発音が存在する。
論理的なスペイン語にしては、随分雑な感じがして、
実際に発音する時にはどちらを使えば良いのだろうと悩んだものだ。

しかし、日本語でもこんなケースは多々ある。
「日本」は「にっぽん」と「にほん」という読み方が二つあり、
どちらを使っても基本的にはOKである。
応援する時は「ニッポン!チャチャ」となり「ニホン!チャチャ」とはならない。
別にルールがある訳ではないが、「ニッポン」の方が「元気よさそう」という
イメージで選択しているにすぎない。
同様に「くらい」と「ぐらい」もそうだ。
過去は使い分けていたが、現代ではどちらを使っても問題がない。
日本人はこんな二つの読み方を自由に使っている。
だから、スペイン語話者が複数の読み方を使っても、あまり気にすることなく、
自分の好きな方を使えばよい。
そのうちになんとなく、「この語はこっちの発音の方が言いやすい・使いやすい・
使っている人が多い。」なんてことが見えてくる。