Sólo Dios sabe.

後漢の時代の古詩が19首残っている。
そのうちの一つが「生年不満百」

生年不満百  生年(せいねん)百に満たざるに
常懐千載憂  常に千載の憂いを懐く
昼短苦夜長  昼は短く夜の長きに苦しむ
何不秉燭遊  何ぞ燭を秉(と)って遊ばざる
為楽当及時  楽しみを為(な)すは当(まさ)に時に及ぶべし
何能待来茲  何ぞ能(よ)く来茲(らいじ)を待たん
愚者愛惜費  愚者は費(ついえ)を愛惜(あいせき)して
但為後世嗤  但(た)だ後世の嗤(わらい)いと為(な)る
仙人王子喬  仙人王子喬(おうしきょう)と
難可与等期  与(とも)に期を等しくすべきこと難し

 人はどんなに生きても百歳までは生きられまへん。
 せやのにいつも千年も先のことまで心配している。
 昼は短く夜が長いと苦しむんやったら、
 どうして灯を手に持って遊べへんのかいな。
 楽しい事をしようと思うなら、楽しむべき好機を流してはあかん。
 どないして来年まで待つなんてことができますかいな。
 愚か者は楽しむ時間を惜しみ、
 後の世の人から嘲笑されるのがおちでっせ。
 仙人の王子喬と、
 同じように不老不死なんてことはできゃしまへんで。
 (ちょっと大阪弁での訳で)

紀元1〜2世紀の人と同じ気持ちを共有できるなんて。
人間はちっとも変っていない。

そうなんだ。できるうちに、できることを、やっておかなければ・・・・。
で、Camino de Santiago に挑戦することを決めた!
(しかし、これ、できることかなぁ。)

予定は、4月上旬にフランスのピレーネ山脈の麓にあるST.JEAN PIED DE PORT から。
言葉も、体力も障害があるが、「楽しみを為(な)すは当(まさ)に時に及ぶべし」。
結果は?
Sólo Dios sabe. 神のみぞ知る。