積極的な女性の会

Facebookを見ていたら、こんなのを見つけた。

Aveces solo necesitamos
un abrazo cuando estamos triste,
un beso cuando estamos solos,
y un te amo cuando estamos lejos.
Mujeres en Positivo A.C.

cuando estamos
韻を踏んでいて詩を読んでいるよう。

Aveces solo necesitamos un abrazo cuando estamos tristes,
時々、独り身は寂しい時に抱きしめられる事が必要です。
ちょっと意訳かな。

avecesは、時々。 
この元になっているvezという単語は慣用句を含めて多彩で、
この単語及び関連語を覚えただけでも表現の幅がグーンと広がる。

soloは、only,alone
似た単語でsólo があるが、こちらはaloneの意味はなくonlyだけ。
onlyだけの意味を持つsolamenteという語があり、
この単語は言いやすい(?)事もあってか、頻繁に使われている。
ここでは「独り身」としたが、「孤独な人」の方が良いのかも。

abrazo 「抱擁」なんて気恥ずかしく、
手紙でun abrazo「 敬具:愛を込めて」という使い方をするらしいけれど、
まだこんな表現をされている事に出会った事がない。
ここでは「抱きしめられる」と表現しているが、これじゃ受け身だよね。
しかしどうも「抱擁が必要」との直訳は、すっきりこない。

un beso cuando estamos solos,
孤独な時にキスも必要です。
このセンテンスにはbesoに対する動詞は前の文のnecesitamosだろうなぁ。

y un te amo cuando estamos lejos.
遠くにいるあなたを愛します。
このlejosがすっきりこない。
lejosは副詞で「遠くに」という意味なんだが、
これまでの文章の流れからはしっくり来ない。
Mujeres en Positivo A.C.は、「積極的な女性の会」とでも言うのだろうか。
A.C.は、Asociación Civilの略で財団法人のこと。
こういう性格の団体が、寂しい女性達に、
「抱擁もキスも必要だ、遠くに君がいても俺は愛しているよ」
という事なんだろうが、「俺れ」って誰よ。
何となくそれは「神」ような気もするが、まさかこの協会じゃないだろう。

で、これに少しおふざだけで、下記のような文章を作って投稿した。
Aveces solo necesitamos una leche cuando estamos gastritis,
un azúcar cuando estamos cansados ,
y un te amo cuando estamos cafés.
Café en Guatemala A.C.

時々胃が痛い時にはミルクがブラックコーヒーに必要です。
疲れている時には砂糖も必要です。
そしてコーヒーがある時、あなたを愛します。
グァテマラコーヒー協会

soloという単語には、only,alone 以外にもコーヒーがブラックの時にも使う。
(ここグアテマラでは、ソロカフェも使うがカフェネグロの方が頻度が高いようだ。)
で、soloをシャレで使ってみて果てしてどうだったか、というと...。
「jajajaja...」という笑いが返ってきたので意味は通じたのだろう。
笑いはjajaで表現するんですねぇ。