うきうきサークル 授業内容(12/4) その1


■点過去と線過去
「規則変化のAR動詞を使って文章を作って来なさ〜い」
という宿題に対して、忘れてきちゃった人がいる。

Olvidé la tarea todo.「宿題ぜ〜んぶ忘れちゃった」

olvidarという動詞の変化は、現在系なら
olivido,olividas,olivida,olividamos,olividáis,olividan,
となるのだが、「忘れた」のは過去系なので過去形にしなきゃならない。
しかし、スペイン語で過去と言われるものは
「点過去」「線過去」「現在完了」「過去完了」「過去未来」
と嫌になるくらいある。
そして難儀な事にそれぞれ動詞が変化する事だ。

「点過去」は終了した過去の行為を表すのに対して、
「線過去」は過去の継続的行為・状態や過去の反復的・習慣的行為を表す、
という違いがある。(厳密にはもっと細かい用法がある。)
「忘れた」というのはある一点の時間なので「点過去」になる。
olvidarの点過去変化は、
olvidé,olvidaste,olvidó,olvidamos,olvidasteis,olvidaron
なので、1人称単数の olvidé を使って文章を作る事になり、
上記のような文章になる。

なんで宿題を忘れたかというと、
Estaba resfriado.「風邪を引きました。」とのこと。
estar動詞は不規則変化で、
[現在]estoy,estás,está,estamos,estáis,están
[点過去]estuve,estuviste,estuvo,estuvimos,estuvisteis,estuvieron
[線過去]estaba,estabas,estaba,estábamos,estabais,estaban,
となる。
「風邪を引く」のはある点の時間ではなくて、
ある時間(期間)という線の時間なので線過去を使う。
だから、estabaとなる訳だが、
この過去形というものは、
これはこれでじっくり勉強しないと過去の文法をマスターできない。
まだまだ「うきうきサークル」では取り組むに早いところだ。

■AR規則動詞の文例
さてさて、ちゃんと宿題をしてきた人達の文章を見てみよう。

Los niños miran el programa infantil en la televisión.
子供達はテレビの子供向けの番組を見る。

Estudio derecho en la universidad.
大学で法律を勉強する。
derecho(英:law,right)法律、権利、正義の事だが、
derechoには副詞もあって「まっすぐに、寄り道せずに」という意味だ。
まっすぐなんで、正義なのらしい。
derecho,cha(英:right,straight)という形容詞もある。

Tomo menos café que té.
私はよりお茶と比べて少なくコーヒーを飲む。
Tomo más té que café.
私はコーヒーと比べて、より多くお茶を飲む。

比較級の文章だ。 でもなんか訳しにくかった。
なんでだろうと思っていたら、
個人的な見方だが現実的には使いにくいように思える。

Me gusta más té que café.
私はコーヒーよりもお茶の方が好きだ。
Prefiero el verano al invierno. 
私は冬よりも夏の方を好む。
こういう使い方の方が多いような気がする。
でも、比較級・最上級についてサークルでも勉強してみたいね。

Limpio mi habitación todos los domingos.
毎週日曜日私は部屋を掃除する。
Quiero mirar muchas estrellas.
多くの星を見てみたい。
でも「本当は満天の星をみたい。」ことだった。
Quiero mirar innumerables estrellas en el cielo.
innumerable(形)数えきれない、無数の
numerable(形)数えられる、番号のつけられる 
という意味だから、それにinをつけて否定的に「数えられない」となる。
空の数えきれない星を見てみたい。→満天の星空を見たい。

Compro una naranja , dos plátanos , y tres manzanas en el mercado.
私は市場で一つのオレンジ、二つのバナナ、三つのリンゴを買う。

と今回はここまで。
gustar型動詞と再帰動詞については次回で紹介